『ちいちゃんのかげおくり』は、1982年に発表された、あまんきみこ作の児童文学。
戦争で死んでしまう少女『ちいちゃん』を描いた作品です。
1986年度(昭和61年度)から小3国語教科書(光村図書)に採用されて読み継がれているため、知っている人も多いのではないでしょうか?
この記事では、『ちいちゃんのかげおくり』の内容を解説!
- かげおくりのやり方
- あらすじ(最後までネタバレ含む)
- 結末の描写
- 登場人物
を分かりやすく読み解いていきます。
目次
「かげおくり」のやり方
あらすじの前に、作中に登場するかげおくり(影送り)のやり方です。
昔の子どもたちが遊んでいた、実在する遊びです。

『ちいちゃんのかげおくり』のあらすじ
『ちいちゃんのかげおくり』の内容要約です。
難しい語句は解説を入れています。
出征前に家族四人で墓参り

お父さんが出征する前に、家族でご先祖さまの墓参りに行ったちいちゃん一家。
出征……国からの命令で、戦うために家族と別れて戦場へ行くこと。
そこでお父さんが「かげおくり」という遊びを教えてくれました。
家族四人で手をつないで「かげおくり」をすると、空には四つの影法師が
影法師……影のこと。影法師は昔から使われる文学的・詩的な言い方。
まるで記念写真のようでした。
次の日、お父さんは列車に乗り出征しました。
避難時にお母さん・お兄ちゃんとはぐれる

しばらくして戦が激しくなり、空には焼夷弾や爆弾を積んだ飛行機が飛ぶようになりました。
焼夷弾……火災を発生させることを目的に作られた爆弾。
※普通の爆弾は、壊すことが目的。
夏の初めの夜、空襲警報で目を覚ましたちいちゃん。
あちこちで火の手が上がる中、お母さんとお兄ちゃんと逃げますが……
沢山の人にぶつかってはぐれてしまいました。
知らないおじさんが抱きかかえて逃げてくれ、人が集まった暗い橋の下へ。
そこでおかあさんだと思った人は違う人で、おじさんも行ってしまい、ちいちゃんは一人になりました。
焼け落ちた家、少しの食料

翌朝、ちいちゃんははすむかいの家のおばさんに話しかけられ、家まで連れて行ってもらいました。
はすむかい……道や交差点をはさんで、斜め向かい側にある場所
しかし家は焼け落ちてなくなっていました。
それでもお母さんとお兄ちゃんが帰ってくると信じているちいちゃんに、
おばさんは実家に帰ると言って去ってしまいました。
その夜、次の日とちいちゃんは、
雑のうの中に入れてある少しの乾飯(ほしいい)だけを食べ、壊れかかった防空壕で眠りました。
【結末】ちいちゃんの命が消える

昼頃目を覚まし、ひどいのどの渇きと、寒気と熱っぽさを感じたちいちゃん。
どこからか「かげおくりをやろう」と言う家族の声が聞こえます。
数を数えるお父さん、お母さん、お兄ちゃんの声。
ちいちゃんが10秒後に空を見上げると、家族四人の白い影が見え、
ちいちゃんの体も空に吸い込まれていきます。
空色の花畑。
向こうからお父さんとお母さんとお兄ちゃんが笑いながら歩いてきます。
ちいちゃんもきらきら笑って、三人のほうに走り出しました。
夏のはじめのある朝、ちいちゃんの命は空に消えました。
【最後】未来の公園で物語が締められる

それから何十年。
ちいちゃんが一人でかげおくりをしたところは、小さな公園になっています。
その公園では子供たちが、きらきら笑い声をあげて遊んでいます。
この公園は実在する?そもそも本当の話なのか?→解説記事へ
登場人物まとめ
最後にシルエットイラスト付きの、登場人物まとめです。




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▼ちいちゃんの死因はなんだった?
▼本当の話?モデルを解説
▼トラウマ?怖い?読書感想





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