国語の教科書にも長年掲載されている『スーホの白い馬』。
この記事では、『スーホの白い馬』の
- 登場人物(白馬の読み方や名前含む)
- あらすじ(簡単に挿絵付き→もう少し詳しく)
- 結末
をイラスト挿絵付きで分かりやすく解説していきます!
目次
『スーホの白い馬』の登場人物

白馬の読み方は『しろうま』
『スーホの白い馬』では、白馬は「しろうま」と読みます。
(絵本版に読み仮名あり)
これはなぜなのか?個人的な想像になりますが、
「はくば」より「しろうま」と読むほうが、民話らしい素朴であたたかい感じがします。
そして「白い馬」という一頭の存在として、強調できる気がするのです。
「白馬の王子様」なんて言いますが、この場合メインは王子様で、白馬は王子様を魅力的に見せるための脇役になってしまうと思いませんか?
だからこそ、あえて「しろうま」という一般的でないほうの読み方が使われているのかもしれません。
白馬に名前はない
白馬はただ単に「しろうま」と呼ばれ、名前はありません。
なぜ名前がないのか?
想像ですが、名前がなくても民話として成立してしまうからだと思います。
作中に他の白馬が登場する描写はありませんし、
子供向けであれば、初めて聞く名前は少ないほうがとっつきやすいです。
だから他の登場人物も……「○○地域を治める××という名前の殿様」ではなく、『殿様』とだけ呼ばれているのだと思います。
あらすじ【超簡単にイラストで】
『スーホの白い馬』の内容を、できる限り簡単にまとめるとこんな感じです。

あらすじ要約(もう少し詳しく)
上の挿絵ではさすがに簡易的すぎるので、物語の良さが分かるよう、もう少し詳しい要約もまとめました。
草原で白い子馬を助ける

モンゴルの広い草原で、おばあさんと暮らす羊飼いの少年『スーホ』。
ある日、帰り道で親とはぐれた白い子馬を見つけます。
「このままでは狼に食べられてしまう」
そう考えたスーホは、自宅へ連れて帰ることにしました。
毎日大切に世話を続けた結果、子馬は美しくたくましい白馬へ成長します。
白馬が羊を守る

ある夜、狼が羊を襲いに来ました。
スーホが駆け付けたとき、白馬は大きな狼の前へ立ちはだかり、必死に羊を守ってくれていました。
スーホは白馬を抱きしめ「ありがとう」と感謝します。
競馬大会で優勝する

ある年、殿様が競馬大会を開くと通達されました。
優勝者は殿様の娘と結婚できるそうです。
仲間に勧められたスーホは白馬に乗って参加します。
白馬は誰よりも速く走り、一着でゴールしました。
約束を破る殿様

ところが殿様は、優勝したのが貧しい羊飼いだったことを知ると、
「娘と結婚させる」という約束を反故にしました。
代わりに銀貨を渡し、「白馬だけ置いて帰れ」と命令します。
スーホが断ると、家来たちに命じて暴力を振るわせて、白馬を無理やり奪ってしまいました。
スーホは友達に助けられ、どうにか家に帰ります。
白馬が命がけで帰ってくる

宴会の日、殿様は白馬に乗ろうとしました。
そこで白馬は殿様を振り落とし、草原へ逃げ出しました。
家来に命じ、「弓で射殺せ」と命令する殿様。
しかし白馬は、何本もの矢を受けながらも草原を走り続けます。
そして傷だらけになりながら、ようやくスーホのもとへ帰ってきました。
馬頭琴の誕生

スーホは白馬から矢を抜き、必死に看病します。
しかし、白馬は翌日息を引き取りました。
最愛の友を失ったスーホは、何日も悲しみに暮れました。
するとある夜、夢の中で白馬が語りかけてきます。
「私の骨や皮や毛で楽器を作ってください。そうすれば、わたしはいつまでもあなたの傍に居られます」
スーホは夢のお告げどおりに楽器を作りました。
これが『馬頭琴』です。
スーホの作りだした馬頭琴はモンゴルの草原中に広まり……
羊飼いたちは皆、その音色に癒されて一日の疲れを忘れるのです。
『スーホの白い馬』の結末について

悲しい結末ですが、馬頭琴という楽器を作り、
それを弾くたびに、スーホは、白馬を殺された悔しさや、白馬に乗って草原を駆け回った楽しさを思い出しました。
というスーホの独白によって多少救いのある物語になっています。
とはいっても、
- 約束を反故にして白馬を取り上げ
- スーホを殴る蹴るした挙句
- 逃げ出した白馬にも矢を放って殺した
王様が罰せられないのは憤りを覚える展開でした。
ちなみに『スーホの白い馬』の原作である中国語版『馬頭琴』では、
結末は「馬頭琴を弾く度に、スーホの中に殿様への憎しみがよみがえる」で終わっています。
このように改変された経緯も面白いので、ぜひ以下の記事も参照してみてください。

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