横溝正史の小説『八つ墓村』。
映画・ドラマ等14回以上も映像化されている超有名作です。
落ち武者殺し、32人殺し――惨劇の歴史を持つ『八つ墓村』で、再び連続殺人が!犯人として疑われた主人公の顛末は――?!
この記事では原作小説のあらすじを、結末まで簡単にネタバレ解説。
登場人物が多い為、相関図を交えて分かりやすくしています。
ストーリーをざっくりと知りたい方、映画版等との違いを知りたい方はご参考ください。
『八つ墓村』ネタバレあらすじ相関図
どんな話なのか、原作小説の内容を簡単に要約したものです。
相関図(家系図)で分かりやすく解説!
結末までのネタバレにご注意ください。
祖父が目の前で死亡

戦争が終わって約2年。
神戸で働いていた辰弥(27歳)は、ラジオで自分を探している人がいると知り、指定された「諏訪法律事務所」へ向かった。
そこで待っていたのは、亡き母・鶴子の父――つまり辰弥の実の祖父だった。
ところが祖父は突然苦しみだし、辰弥の目の前で死亡。
服用していた薬のカプセルが毒入りにすり替えられていた。
犯人が分からないまま、辰弥は祖父の代理としてやってきた森美也子と諏訪弁護士から事情を聞く。
八つ墓村の二大資産家である田治見家(辰也の父の家)が、辰弥を跡継ぎにしたいと考えている……と。

辰弥がいなければ『里村慎太郎』が田治見家を継ぐことになるが、本家の者たちはこれが気に食わないらしい。

32人殺害した『田治見要蔵』の息子?!

さらに辰弥は衝撃的なことを聞く。
自分の父…『田治見要蔵』は、約二十数年前、辰弥の母が逃げ出したことに激怒し、
32人もの村人を殺害する大惨事を起こしたと言うのだ。
※「多治見要蔵」「多治見家」と検索されることもありますが、正しくは「田治見要蔵」「田治見家」です。
その後は山に逃げ込み生死不明。
村人たちは当然、そんな男の血を引いた辰弥の帰郷を望んでいない。
八つ墓村で連続殺人事件

美也子に付き添われ、八つ墓村にやってきた辰弥。
ところがその途端、次々と殺人事件が起こる。
- 田治見家の当主・久弥が毒を盛られて死亡
- 葬儀の毒入り会食膳で2人死亡
- 口封じで一人絞殺
さらに辰弥は、秘密の抜け穴から繋がる地下道で要蔵の死骸を発見。
「命日が~」と話していたことから、双子の大伯母である小竹&小梅が殺害したのだと察する。
そしてその小梅も殺害され……
村人たちは連続殺人犯として、要蔵の血を引く辰弥を疑っている。
辰弥はもう神戸へ帰りかった。
異母姉・春代が殺される
医師である久野先生も殺された。
辰弥を殺そうと村人が暴動をおこしたため、地下道へ逃げる。
今まで味方をしてくれていた美也子はなぜかそっけなく、
代わりに異母姉である春代と従妹の里村典子が逃亡・潜伏生活を支えてくれた。

ところが春代は襲われ……鍾乳石で刺されて致命傷。
「犯人の指を食いちぎらんばかりに嚙んだ」と辰弥に告げて死亡した。
洞窟での逢瀬&犯人発覚

典子は変わらず食料を運びながら、外の状況を知らせてくれた。
私立探偵「金田一耕助」が村の有力者に働きかけてくれたおかげで、事態が収束する気配があるらしい。
これを聞いた辰弥は洞窟内で典子を押し倒し、愛し合う。
典子はその後、迷いながらも「最近小指を怪我した人物」を教えてくれた。
森美也子。
辰弥がずっと疑っていた典子の兄・慎太郎は、犯人ではなかった。
洞窟の奥に眠っていた財宝

暴動が収まる前に、一部の村人たちが辰弥を殺しに来た。
要蔵に妻子を殺された者の恨みは根深い。
絶体絶命の辰弥と典子。
ところがそこで、落盤が発生。
追手との間が断絶され、鍾乳洞の壁から大判(黄金)が落ちてきた。
八つ墓村の惨劇の始まりとなった落ち武者たち。
彼らが隠した財宝が、数百年の時を経て辰弥と典子の前に落ちてきた。
金田一が顛末を語る
4日後救助された辰弥と典子。
療養後に辰弥たちは、金田一耕助からすべての真相を聞かされる。
一連の殺人も、村人の暴動を扇動したのも森美也子の仕業だった。
目的は慎太郎と結婚することだった。
そのために自分の夫含め、9名を殺害した。(動機カモフラージュの為の殺人も)
もっと詳しく:【八つ墓村】犯人『森美也子』の動機は?最後やトリックもネタバレ解説
しかし現在。
春代に噛みつかれた傷が元で、美也子は既に死亡している。
こうして八つ墓村を震撼させた連続殺人事件がようやく幕を閉じた。
【結末】大団円エンド

暗い話の後、辰弥は典子と結婚したことを発表した。
続いて洞窟で大判を発見したことも発表。
その数は267枚(約1,700万円)※現在の金相場で換算すると約8億相当で、辰弥と典子は大金持ちとなった。
さらにもう一つ。
一度は犯人として疑った住職の弟子『永泉』が、辰弥の本当の父だと発覚。
疑い疑われたことの誤解も解け、和解が叶った。

田治見家の血を引いていなかった辰弥は、家督を慎太郎に譲った。

時が過ぎ、もうすぐ春代の百か日。
典子から「妊娠した」という知らせを受け、辰弥は「洞窟の中でできた子だ」と考える。
この後神戸の新居へ移る辰弥たち。
辰弥は「生まれてくる子にはみじめな半生をあたえまい」と決意する。
『八つ墓村』原作は意外にも大団円!物語総まとめ
『八つ墓村』は、32人殺しの『田治見要蔵』の息子と思われた辰弥が帰郷し、新たな連続殺人に巻き込まれる物語でした。
- 殺人、暴動、洞窟での逃亡と凄惨な展開が続くが最後は大団円。
- 事件の犯人は森美也子。慎太郎と結婚するため、邪魔になる人物を次々と殺害していた。
→もっと詳しく - 美也子は死亡し、連続殺人事件は幕を閉じる。
- 辰弥の実父は要蔵ではなく永泉と判明。
- 辰弥と典子は結婚・妊娠も判明。
→もっと詳しく - 洞窟から267枚の大判を発見し、大金持ちになった。
尚、この記事ではあらすじを2000文字以内にとにかく短く要約しました。
省いていますが個人的に特に面白かったのが、特徴の違う女性三名の魅力です。
都会的姉御肌美人の美也子、嫉妬でギャップを見せる異母姉・春代、窮地で思わぬ強さを見せる無邪気な典子。
特に美也子の言動は艶めかしくて、この時代(1950年あたり)に描かれたからこその言い回しが魅力的です!
ネタバレを知った後でも美也子の言動の意味を考えながら楽しめる作品。
むしろ、ややこしい登場人物の関係性をある程度頭に入れてからのほうが楽しめます。
この記事を読んで気になった方は、ぜひ原作小説で読んでみてください。
私が読んだときは、Amazonの『kindle unlimited』(月額980円)で金田一耕助シリーズの有名どころが読み放題でした!ぜひAmazonで読み放題か確かめてみてくださいね。

コメント