『犬神家の一族』で、湖(那須湖)から逆さまに突き出している2本の足。
あの足の正体は、青沼静馬(あおぬま・しずま)です。
そして、わざわざ逆さまにされているのにも意味があります。

この記事では原作小説『犬神家の一族』をもとに、
- 足は誰なのか
- なぜ逆さまなのか
- どうやってあの状態になったのか
を解説します。
※ここからは原作『犬神家の一族』の重大なネタバレを含みます。
『犬神家の一族』湖から出ている足は誰?
まず結論からいうと、湖から出ている足は青沼静馬(あおぬま・しずま)のものです。

ただし死体が発見された時点で静馬は「犬神佐清(いぬがみ・すけきよ)」として犬神家に入り込んでいました。
ちょっとややこしいので整理すると……
| 人物 | 正体 |
|---|---|
| 白いマスクの「佐清」 | 青沼静馬 |
| 湖から出ている足 | 青沼静馬 |
| 本物の犬神佐清 | 別に生存している |
つまり、あの有名な足は本物のスケキヨの足ではありません。
「佐清だと思われていた青沼静馬の足」ということですね。
なぜ死体は逆さま?原作では「斧」を表している

では、なぜ静馬は頭を湖に突っ込んだ状態にされたのでしょうか。
ここは原作を読むと、ちゃんと意味が分かります。
犬神家には、代々伝わる三種の家宝があります。
そして犬神家で起こる連続殺人は、この「斧・琴・菊」になぞらえた見立て殺人になっています。
静馬の死体が表しているのは、このうちの「斧(よき)」。
でも……
あの足のどこが「斧」なの?となりますよね。
ポイントは、静馬が「スケキヨ」として殺されたことです。
↓ 逆から読む
ヨキケス
↓ 「ケス」(下半分)は湖の中へ
ヨキ = 斧
なぜそんなことをする必要があった?

犯人は静馬を衝動的に殺してしまいました。
しかし絶対に捕まりたくはなく、
困ったのは死体の処理です。
そして一時間以上考えて思いついたのが、言葉遊びで「斧」に見立てるということでした。
この時すでに「琴」「菊」に見立てた殺人を起こしており、どちらかでアリバイがあれば容疑者から外れられます。
なおかつ静馬が最後まで「スケキヨ」だと周囲に思い込ませれば、自分は完全に容疑者から外れられる……
犯人から考えると、一番適切な「死体処理方法」だったというわけです。
「スケキヨ」なのに死体は青沼静馬なの?
青沼静馬がスケキヨに成り代わっている理由に関しては、こちら▼をお読みください。
あの足はどうやって逆さまにした?

そして気になるのがこれ。
人間の死体って、あんなに綺麗に逆さまになる……?ということです。
原作で犯人は「夜に湖の浅いところの泥を掘って、死体を逆さまに突っ込んだ」
と供述しています。
そして静馬の死体が発見されたのは朝。
12月半ば故に湖には氷が張っていました。
ということです。
原作の湖はどこ?映画の青木湖とは別
ちなみにモデルの湖についてですが……
| 湖 | |
|---|---|
| 原作小説 | 栃木県の那須湖 |
| 1976年映画 | 長野県の青木湖(ロケ地) |
となっています。
『犬神家の一族』の足は青沼静馬!原作では「ヨキ」の見立て
最後に整理します。
- 湖から出ている足は青沼静馬
- 静馬は犬神佐清(スケキヨ)になりすましていた
- 死体処理に困った犯人が、湖の泥に身体を逆さにつっこんだ
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