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『星の王子さま』あらすじを短く要約!登場人物や簡単な解説も

『星の王子さま』あらすじを短く要約!登場人物や簡単な解説も 古典名著

世界的にも有名な物語『星の王子さま』。
あらすじを100字でまとめるとこんな感じです。

小さな星に住む王子さまが、
彼女的な存在の「バラ」のワガママに耐えかねて、
星から逃げ、
小惑星や地球を巡って学びを得て、
バラの元に戻る決心をする。
※語り手は地球で出会う、砂漠で遭難中のパイロット

しかし、流石にこれでは作品の良さは分かりませんね…。

この記事ではもう少しだけ深堀りして…ですが短い範囲で『星の王子さま』のあらすじを要約。
登場人物や難しい部分を解説していきます。

『星の王子さま』ネタバレあらすじ

以下あらすじのネタバレ要約です。
ここではできるだけ簡潔にまとめていますが、リンクをクリックすると詳細記事に飛びます。

王子さまの事情

王子さまとバラ

小さな星(小遊星B612)に住む王子さまは、星に咲いた一輪のバラを可愛がっていました。

しかしバラは面倒な女のような性格をしており、遂に耐えられなくなった王子さまは星から逃げ出します。

王子さまは、まずは近くの小惑星を巡り、学びを得ようと考えました。

そして6人の大人を反面教師として様々な気づきを得て……

次は地球を訪れます。

キツネとの出会い

サハラ砂漠

王子さまが降り立ったのはサハラ砂漠でした。

そしてそこでヘビ、キツネ、パイロットに出会います。

中でも王子さまに重要な事を教えてくれたのは「キツネ」でした。

バラが地球に山ほど咲いていたのを見て、「世界に一つの存在じゃなかった」と落ち込んでいた王子さま。

それにキツネは「飼いならした存在が特別なんだ」と教えてくれました。

王子さまとキツネは友達になりました。

しかし王子さまが自分の星に帰る日が近づき、キツネは涙します。

「最初から分かっていたのに、なぜ飼い慣らしてなんて言ったの?」

王子さまのその疑問に、キツネは「大切なものは目に見えないんだ」と返します。

王子さまが居なくなっても、王子さまの色をした小麦畑は輝いて見えると。

パイロットとの出会い

遭難中の飛行機

最後に出会ったのはパイロットです。

彼は砂漠でエンジンを故障させ、遭難状態でした。

そこに現れたのが王子さまです。

王子さまの想像力に感動したり、しつこい質問に苛立ったりするパイロット。

パイロットは王子さまが望むので羊の絵を描いてあげました。

王子さまは星に連れて帰って、バオバブの芽(雑草的なもの)を食べさせるそうです。

やがてパイロットは王子さまの話を聞く中で、大人になって忘れていたことを思い出していきます。

結末

地球に来て丁度一年たった王子さまは、自分の星に帰る準備をしていました。

しかし体は重すぎて持って帰れない……

王子さまは毒ヘビに噛まれ、魂だけで自分の星に帰るつもりでした。

とても怖いけれど「バラは世間知らずだから、ボクが面倒をみなくちゃ」

王子さまはヘビに噛まれて倒れました。
しかしなぜか、次の日には体が残っていませんでした。

それから6年後

口輪をした羊

遭難から生きて帰ったパイロット。

パイロットは王子さまの体がなかったため、「体ごと星に帰ることができたのだ」と考えています。

パイロットは王子さまに描いてあげた羊の口輪に、紐を描き忘れたことを心配しています。

もし羊が王子さまのバラを食べてしまったら……

パイロットから見える、宇宙全体の感じ方すら変わってしまうのです。

登場人物まとめ

かなり登場キャラクターが多い『星の王子さま』。

イラスト付きでザっとまとめてみましょう。

王子さま

王子さま
小さな星に住む王子さま。バラと喧嘩して星を出たが、キツネの言葉で帰る決心が固まる。

【解説】対象年齢は大人?難しい理由

フランスイメージ

可愛らしい挿絵もあり、子供向けの文体で童話っぽい『星の王子さま』。

小学生の読書感想文の宿題になったりするようですが、正直簡単に書けるものではないと感じます。

「つまらない」「分からない」と感じることも多いでしょう。正直20代の大人が読んでも難しいんです。

そもそもこれは、冒頭に書いてある通り「戦争中のフランスにいる友」に捧げる物語。
大人に刺さるように書かれているのです。

私は『星の王子さま』を一言でまとめると『戦争する大人を非難する話』だと感じます。

第二次世界大戦。
出版された1943年はフランスがドイツ占領下にあり、作者サン=テグジュペリ自身が亡命先のアメリカで活動していた。

加えて翻訳による違和感を感じることもあるでしょう。

フランス語ならではの表現、著者のこだわり表現の良さを日本語で消さないようにすると、ちょっと不自然な翻訳になってしまうことはありますよね。

青空文庫では「あのときの王子くん」というタイトルで無料で読めますが、私はこちらは読みにくいと感じました。
おすすめは下記の浅岡夢二翻訳です。ストーリーが頭に入ってきやすいです。

また、ラストの曖昧さも感想に困る部分です。

パイロットは「王子さまは体ごと星に帰れた」と考えていますが、現代日本人からすると「蛇に噛まれて体は食べられてしまったのでは?」と考えてしまいます。

しかしこの最後について調べてみると、宗教的な考え方が混ざっている可能性があり……

関連記事:星の王子さま|ヘビに噛まれる意味は?名言も考察

大人に贈る物語、戦時中、国が違う、文化(宗教)が違うということで、自力で理解するのは大変です。

是非このブログの解説記事を、いろいろ参考にしてみてください。

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