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【トラペジウム】夢を追う輝きと泥臭さがつまった名言5選

【トラペジウム】夢を追う輝きと泥臭さがつまった名言5選 小説・実用書

アニメ映画化もされた『トラペジウム』。どうしてもアイドルになりたい主人公の夢追い物語です。

乃木坂46の高山一実さんが書いたことでも話題になりました!

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この記事では発売中の原作小説から個人的にグッときた名言を、その言葉の背景も交えて5つご紹介します。

夢を追い叶えるためのマインドとしても参考になるものが詰まっていますので、是非ご参考ください!

※この先ネタバレが含まれますのでご注意ください。

あらすじの記事はこちら↓

トラペジウム|ネタバレあらすじと感想【映画原作小説】

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名言①諦めたくても、諦められないんだ

伸ばした手

しかし一度伸ばした手を引き戻すには、何かを掴むしかなかった。もしくは切断だ。幸い、私の手にあまだかすり傷しかついていない。
「諦めたくても、諦められないんだ」

『トラペジウム』高橋一実、第9章

これはアイドルを目指す主人公・あずまゆうのセリフです。

自らが集めたグループ『東西南北』は解散し、他のメンバーはそれぞれの道を歩むことを告げられます。

しかし解散を「かすり傷」と言い、アイドルになることを諦めないゆう。

一度伸ばした手を下ろすことは、本来なら簡単な作業であるはずです。
しかしそれを「できない」という、並々ならぬ夢への執着心。

『夢をかなえる人』というのはこういう人なのだと分からされる、異質さを纏った名言です。

名言②私は私である限り……

アイドルになることを諦めきれないゆう

こんな奴がアイドルになるべきではないことくらい、わかっている。わかっているというのに、性格も往生際も悪い私は私である限り、好きなものを簡単に嫌いにはなれないのだ。

『トラペジウム』高橋一実、第9章

他の三人が契約解除になった後、アイドルという称号が自分の手からすり抜けていったゆう。

この言葉は、その後高校で進路説明会を受けている最中のゆうの独白です。

自分勝手に他の人間を巻き込みアイドルを目指してきた自分。
けれど他人を傷つけたことより、初めて見たアイドルの輝きと憧れの気持ち強く、諦められない。

罪悪感に負けず、開き直って自分の望みに向かって突き進む事。

それが夢を叶える秘訣なのかと考えさせられます。

賛否両論あると思いますが『何があっても諦めない』とはこういうことだと、リアルに教えてくれる名言だと思います。

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名言③この感動を超えることはない

夢のような輝き イメージ

この先、どんなにお金のかかった誕生日の祝われ方をされようとも、エッジの利いた情熱的なプロポーズをされようとも、この感動を超えることはないのではないだろうか。

『トラペジウム』高橋一実、第8章

これはAD古賀から番組に出て欲しいと依頼されたときの、ゆうの気持ちです。

より強い望みを持つほど、敗れた時の悲しみも近づいたときの嬉しさも段違いのものになる。

夢を追うことの醍醐味とはこういうものだという事を突き付けてくれる名言です。

名言④壁をよじ登るか破壊するか

壁を破壊するゴジラ

「自分の進もうとする道に壁ができたら大概の人は他の道を捜そうとする。でも東さんは、よじ登るか、それとも破壊するかだもんね。猪寄りの人間。いや、ゴジラに近いか。」

『トラペジウム』高橋一実、第6章

ゆうのアイドルになるための計画を聞いている協力者・シンジのセリフです。

夢を追うにはやはり、成功が約束されない不安定で不明瞭な挑戦が必要になってきます。
それでもゆうならばやる。

実はアイドルになるための一番の近道であるオーディションに落ちまくっていたゆう。
だから邪道……道なき道を攻めているという事情もありました。

そのことを知らずにシンジが発するこの言葉は、ゆうをかなりの解像度で見ているのと同時に、挑戦者への信頼が込められています。

夢を追う人へ贈る言葉は、「あんたには無理」などではなく「でもやるんだよね」という

シンジのようなエールでありたいですね。

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名言⑤謝ることの重要性

喫茶店で謝るゆうのシルエット

感情のままに生きる、おそらく昔の私ができていたことだ。
「華鳥さん、くるみちゃん、美嘉ちゃん、ごめん。」

『トラペジウム』高橋一実、第9章

最悪の状況でアイドルを終了したグループ『東西南北』。

そしてこのセリフは、

あれよあれよという間に自分の夢の為に友人三人をアイドルにしてしまったゆうが、三人を喫茶店に集めて行った謝罪です。

活動中、三人に対してアイドルのプライドを押し付けようとしていたゆう。
しかし冷静になったゆうは三人を一切引き止めずに、ただ「悪いことをした」と謝ります。

この出来事によりこの四人は、それぞれ違う職業に進んだ8年後も友人関係を続けています。

もちろん三人が優しく情深い人物だったこともあると思いますが…

それぞれの意志を尊重するために手を離す、自分のしてきたことを謝る…

ゆうの人間関係を繋ぎとめる絶妙なバランス能力から発される、非常に重要な言葉でした。

まとめ

小説『トラペジウム』には、夢を追う輝きと泥臭さ、そしてその中で重要な人間関係に関する名言が詰まっていました。

褒められたものばかりではないけど、そうだよねぇと納得させるような心をえぐるものが多かった印象。

どんな言葉が響くかは、それぞれの現状や感性により異なってきます。

もしご紹介した中で少しでも気になるものがございましたら、是非ご自分で読んでみてください!

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コメント

  1. 堀江一彦 より:

    映画見ました。
    僕は良かったと思います。
    観るかどうか迷ってたけれど、ありきたりなアイドル育成の話だったら観ていません。
    現役アイドルでなければ書けないリアルさが良かったと思います。

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