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イクサガミ『地』ネタバレあらすじ&感想。シリーズ2巻目。相関図も

小説・実用書

今村翔吾著作『イクサガミ 地』読了しました!(原作小説)

4巻完結の『イクサガミ』2巻目

蠱毒生き残りは84人。双葉が愁二郎の義兄弟・三助に攫われて…!?というところで終わった前巻

以下、ネタバレあらすじと登場人物相関図・地図・感想をまとめています。

地 ネタバレあらすじ

簡単なあらすじ要約です。ネタバレにご注意ください。

義兄弟と幻刀斎

刀

双葉をさらった、愁二郎の義兄弟・三助。

三助は義兄弟全員を張り紙にて呼び出し、

京八流の「継承戦」を終わらせようとしていた。

【継承戦とは?】
剣術流派・京八流の「継承戦」。残り一人になるまで義兄弟8人で殺し合う。
愁二郎が拒否したことで他7人も散り散りになったが……
お目付け役「岡部幻刀斎」が、逃げた者たちを殺害しに来る。

・幻刀斎の現在の被害者:一貫・風五郎・七弥
生存している義兄弟(全員蠱毒に参加):愁二郎・三助・四蔵・甚六・彩八
・岡部幻刀斎も蠱毒に参加

⇒もっと詳しく:イクサガミ|奥義『京八流』を解説!継承戦の真実と最終持ち主

七弥が妻子共々殺されたのを見て、三助は幻刀斎に怯えていた。

しかし集合場所に四蔵・彩八いろはが集まったところで――……

幻刀斎が来た。

響陣との話でも強敵として挙がっていた、仕込み杖の爺が幻刀斎だった。

義兄弟内でも腕の立つ愁二郎&四蔵が相手にしようとしたが……

幻刀斎が向かったのは彩八&三助の元。

相手を引き受けた三助は、奥義「禄存」を彩八に引継ぎ……

幻刀斎に敗れて死亡した。

幻刀斎を討つために

幻刀斎イメージ

彩八いろは&双葉に合流できた愁二郎&四蔵。

協力して幻刀斎を討つという方向に話は進んだが、残る義兄弟・甚六の居場所が不明。

故に幻刀斎と対峙するのは、防御に優れた甚六と合流後、東京で…という話になる。

そこに双葉が、他に協力者を探すのはどうかと提案する。

というわけで、手分けして優れた武人と甚六を探すことに。

明後日の正午に浜松で落ち合うことが決まった。

蠱毒には警察が関係!?

明治時代の警察官制服

響陣&進次郎と再会し、

警察所に出頭させた参加者二人がどうなったのか?という話を聞く。

結論から言うと、木札を手放す手放さないに関わらず、二人とも牢で殺された。
しかも殺したのは本物の警官だと言う。

蠱毒運営が警察と繋がっているなら、警察の持つ独自の電信機で情報伝達をしているのではないか?

愁二郎はこの異常事態を、大久保利通に伝えようと考える。

なんと愁二郎は、薩摩藩に身をよせているときに大久保の護衛もしていたらしい……

しかしその前に第三の関所である。

愁二郎・双葉・響陣は余裕を持ってクリアした。

第三関門:三河国池鯉鮒みかわのくに ちりゅう(木札1人5点必要) クリア
確認:橡

進次郎の分岐点と黒札

黒札

しかし進次郎は関所を通るための木札が足りない。

そもそも進次郎を連れ歩いていたのは、蟲毒の「失格の定義」を探るためであり、

もとよりここで脱落させる予定だった。

しかし脱落=死が濃厚になった現状で、進次郎を救うことを諦めない双葉に……

愁二郎は余っていた木札を、進次郎に握らせる。

進次郎は池鯉鮒ちりゅう関門最後の通過者となった。

進次郎は最後の通過者として、「黒札」を持たされた。

ここまでのゲームで紛失した点数「13点」に進次郎の点数を加えた、「19点分の価値」がある札だ。

これを持つ者は、名前と居場所を参加者全員に通達される……

札を分解できるのは、次の次の関所だ。

駅逓局で前島密に電報

電信機

岡崎郵便局(駅逓局)から、前島ひそかに電報を打った愁二郎。

【前島密(まえじまひそか)とは?】
日本の郵便制度を作った人
明治時代にイギリスの制度を参考にして、全国に郵便を広めた。
明治政府の重要官僚。

前島も愁二郎は護衛したことがあった。

浜松郵便局にて返事を貰うため、先に進む四人。

進次郎は銃に詳しいという以外な特技を見せた。

そして道中

  • 薙刀使いの秋津楓
  • 英国陸軍軍人・ギルバート

とあったが、二人とも友好的だった。

浜松にて黒幕判明

富士山

浜松にて義兄弟と合流した一行。
ここから全員で強力して行動する。
(愁二郎・双葉・響陣・進次郎・四蔵・彩八)

第四関門:遠江国浜松おうみのくにはままつ(木札1人10点必要) クリア

浜松郵便局には、なんと前島密自らが訪れた。

蠱毒の現場担当者たちが電報を飛ばしている先…つまり蠱毒本拠地が発覚したらしい。

富士山麓。

大久保は川路利良(警視庁初代大警視)に本拠地に踏み込むよう命じたそうだ。

ところが…蠱毒主催側が使っている暗号を伊賀任者の響陣が読み解いたところ……

川路利良が黒幕だと判明した。

川路は企みがバレたため、大久保を討とうとしている…

浜松郵便局にも前島を追って警視庁と静岡県庁第四課が乗り込んできた。

集まっているメンバーは、それぞれ手分けして攻防に出る。

  • 馬に乗れる軍人・四蔵が先に東京へ行って大久保を守る(木札30点分を皆から収集)
  • 富士麓本拠地へ、響陣が一人で奇襲

郵便局からの撤退は、貫地谷無骨まで乱入したため混沌を極めたが……

引き起こした火事と、進次郎の拳銃にも助けられ離脱成功。

無骨は生死不明となった。

大久保と四蔵と半次郎

明治時代の馬車

一方東京にて、馬車を曲者に襲撃された大久保。

間に合った四蔵だが、そこに現れたのは人斬り半次郎。

四蔵が半次郎と戦闘しているうちに、

大久保は謀反を企んでいた石川県士族に討たれた。

川路に雇われている半次郎。東京での後半戦には自分も参加すると言う。

残り23人。

『地』登場人物相関図&解説

青が愁二郎の義兄弟黄色がどちらかと言えば味方赤が敵です

愁二郎が双葉を守り、双葉も愁二郎と共に戦おうとしている。
愁二郎の義兄弟は彩八、甚六、四蔵。
この中で甚六とはまだ再会しておらず、愁二郎と彩八は甚六を探している。
幻刀斎は愁二郎・四蔵・甚六・彩八を殺そうとしている。

・大久保利通の部下が、郵便局トップの前島密と警視庁トップの川路利良。
・前島の部下が舟場と粳間。
・川路は半次郎を雇った。
・愁二郎は以前大久保と前島を護衛したことがあり、蟲毒の件を密告した。
・四蔵は大久保を守りに行くが、半次郎と決闘することになる。
・愁二郎の仲間である響陣は、川路利良の本拠地を攻める。

・無骨は愁二郎を殺そうとしており、現在は生死不明でいある。

・双葉に好意的な人物がカムイコチャ・ギルバート・秋津楓である。
・蠱毒の双葉担当者である橡も、双葉の手助けをしてくれる。
・進次郎は双葉に恩を感じている。

・まだ未邂逅なのが天明刀弥である。彼の父は弥助。

赤色:幻刀斎・無骨・川路利良・半次郎

青色:愁二郎・四蔵・彩八・甚六

黄色:大久保利通・前島密・粳間・舟波・響陣・進次郎・双葉・橡・カムイコチャ・ギルバート・秋津楓

透明:天明刀弥
  • 嵯峨愁二郎…主人公。京八流の使い手の一人で、薩摩藩等での人脈も凄い。
  • 双葉…12歳の少女。蠱毒においてのイレギュラー。
  • 甚六・四蔵・彩八…愁二郎の義兄弟生き残り。甚六だけまだ会っていない。➡詳しく
  • 幻刀斎…京八流のお目付け役で、愁二郎たち義兄弟全員を殺す気の爺。➡詳しく
  • 大久保利通(実在の人物)…今回討たれた。
  • 前島密(実在の人物)…愁二郎の元上司かつ心強い味方。
  • 川路利良(実在の人物)…蠱毒の黒幕である警視庁トップ。
  • 半次郎(実在の人物)…人斬り半次郎。
  • 響陣…初期から愁二郎と同盟を組んで動く伊賀忍者。
  • 進次郎…元々愁二郎たちを襲ってきたもの。実験対象から仲間に昇格。
  • 貫地谷無骨…戦闘狂。愁二郎と戦いたい。
  • ギルバート…イギリス軍人。双葉を庇ってくれる。
  • カムイコチャ…アイヌ民族。子ども(双葉)を殺すのは掟に反するらしい。
  • 秋津楓…薙刀使いの女性。
  • …双葉に好意的な蠱毒担当者。
  • 天明刀弥…愁二郎と出会わない・面識がないにもかかわらず、生い立ちから詳細に描かれている参加者。おそらくかなり強い。

蠱毒前半戦 地図

京都から東京へ
通過地点必要点数
天龍寺の総門てんりゅうじ の そうもん2点
東海道の伊勢国関3点
【天】愁二郎ここまで
三河国池鯉鮒みかわのくに ちりゅう5点
遠江国浜松おうみのくにはままつ10点
【地】愁二郎ここまで
駿河国島田するがのくに しまだ15点
相模国箱根さがみのくに はこね20点
武蔵国品川むさしのくに しながわ
(東京)
30点
四蔵のみここまで到達

感想

残23/292人
4/7関門目

面白くなってきました…!やっぱり前巻はまだまだ序盤戦でしたね。
デスゲームクリアだけではなく、「何のためにこんなことを?」というところから警察の関与が発覚し、大物登場で盛り上がってきた感じがします。

実在の人物が黒幕っていいのでしょうかね…?(笑)

今回双葉の影響力も際立っていたような気がします。

「進次郎を見捨てずに生かす」というところで、進次郎&橡の心を掴みましたし、

「幻刀斎戦の協力者を探す」というのは四蔵も納得の提案。

人を巻き込んで味方に付けることに長けた、かなりすごい少女だなと感じます。

案外良い人が多いというのもあるんですけどね。
あと、「残り9人まで戦う」というのも大きいです。これが残り3人まで、1人までとなっていたら、女子供だからなどと言っていられませんしね。

それにしてもキャラクターが多い……

気になるのは、まだ出会ってもいないのに父親の生い立ちから詳細に書かれている「天明刀弥」です。

不気味な雰囲気を醸し出し、父親が「天明から生まれた」と思う程の剣才を持つ人物。

いつ遭遇するのやら……

次巻も楽しみです。

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