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『星の王子さま』で作者が伝えたいことは?こんな人におすすめ!

『星の王子さま』で作者が伝えたいことは?こんな人におすすめ! 古典名著

世界的に有名な童話『星の王子さま』。
哲学的な要素も含み、子どもから大人まで楽しめる物語です。

この記事では

  • 作品の概要と、どんな人におすすめの物語か?
  • 星の王子様で作者が伝えたいこと

を解説してきます!

戦時中に書かれた作品でありながら、現代まで読み継がれる理由は「普遍的なテーマ」にあり?
作者の強いメッセージを一緒に感じ取っていきましょう。

星の王子さまの概要。なぜ人気なのか?

世界中

『星の王子さま』は聖書に次ぐ翻訳数を誇り、世界250以上の言語で読まれています。
これは読むべきですね!

ここまで多くの人間に物語が刺さるのは、「作者自身の体験や想いが色濃く反映されているから」でしょう。

項目内容
作者サン=テグジュペリ
(フランスの作家・飛行士)
発行年1943年
(第二次世界大戦中、アメリカ亡命中のニューヨークで出版)
読了目安
時間
約2〜3時間程度
対象年齢小学校高学年〜大人まで。
児童文学として読まれる一方、大人向けの哲学的要素も強い
ジャンル童話、寓話、児童文学、哲学的寓話
作者の出身国:フランス
初版刊行国:アメリカ
原作言語フランス語
人気の理由愛や友情、人生の本質を描いた普遍的テーマが名著と言われる所以。
印象的な名言が多く、子どもにも大人にも響く内容。
実話?創作ではあるが、作者自身の飛行士としての経験や、砂漠での遭難体験が反映されている。
作中キャラクターバラ」は作者の妻がモデル。
翻訳世界250以上の言語に翻訳されており、聖書に次ぐ翻訳数を誇る
挿絵作者自身による水彩画の挿絵が有名で、物語と切り離せない存在
名言「大切なものは、目に見えない」など、人生観や哲学を象徴する名言が多数
作者の
最期
1944年、偵察飛行中に地中海上空で消息不明となり、未帰還のまま生涯を閉じた

どんな人におすすめ?

なにか物足りないと悩む女性

星の王子さまはこんな人におすすめの小説です。

  • 子どもの頃に読んだが、大人になって改めて読み返したい人
  • 人間関係や生き方に迷い、心に響く言葉・学びのある本を探している人
  • 人生が何か味気ないと感じている人
  • 戦争や歴史的背景も踏まえて名著を深く味わいたい人
  • 読書感想文の本選びに迷っている人
    →参考:星の王子さま|読書感想文のコツ解説&実際の感想文

戦争中の友人に贈られた物語

戦時中の街

『星の王子さま』は、第二次世界大戦(1939年~1945年)のさなかに生まれました。
サン=テグジュペリはアメリカに亡命し、フランスに残った親友レオン・ウェルトにこの作品を捧げています。

ユダヤ系作家であったウェルトは、ナチス占領下のフランスで不自由な生活を強いられていました。
その友人を想う気持ちが「この本をレオン・ウェルトに捧げる」「かつて子どもだったレオン・ウェルトに」という献辞に込められています。

作中では富や権力に執着する大人を、王子さまが「変だなぁ」と表現しています。

また、王子さまがバラの元に戻ったラストは、「亡命していたけどやはりフランスに戻ろう」というテグジュペリ自身の決意だったかもしれません。

実際テグジュペリは、『星の王子さま』を出版した後フランスに戻り、自由フランス軍に参加しています。
そして偵察飛行任務について亡くなりました。

友情と国への愛を託した物語であることが、現代まで響く理由のひとつです。

作者が『星の王子様』で伝えたいこと

文章を書くペンとインク

『星の王子さま』には、戦争と孤独の時代にあっても失われてはならない価値が描かれています。
それはもちろん平和な時代においても大切なことです。

作中の大人たちは「数字しか見ない」「権力に執着する」など、効率や力ばかりを重んじ、人間らしい心を大事にしません。
これはまさに当時の社会が陥っていた危うさですが、そこに疑問を投げかけるのが王子さまなのです。

作中で描かれる大人たち
星の王子さまの『六人の大人』を考察|王様から地理学者まで

一方で、王子さまがバラやキツネとの交流が伝えてくる「愛」「絆」「責任」は、人間本来の大切な価値。
「大切なものは目に見えない」という言葉は、戦争の中でも決して失ってはならない普遍的なメッセージでした。

「愛」「責任」の解説
星の王子さま|バラと王子の関係から学ぶ愛について【名言考察】

「絆」「大切なものは目に見えない」解説
星の王子さま狐の名言『大切なものは目に見えない』を解説。あらすじから

サン=テグジュペリが『星の王子様』で伝えたかったのは、権力や効率よりも、飼いならす(絆を結ぶ)ことこそ人生という真理です。

まとめ

王子さまとバラ
  • 『星の王子さま』は第二次世界大戦中に生まれた。
  • 作者は亡命先のアメリカで執筆し、『星の王子さま』を親友レオン・ウェルトに捧げた。
  • 作中の大人たちは「効率や力ばかりを重んじ、人間らしい心を大事にしない風潮」の象徴。
  • 王子さまの学びは「愛」「絆」「責任」といった普遍的な価値を示す。
  • 「大切なものは目に見えない」というメッセージは現代にも通じる。

『星の王子さま』は、時代を越えて心に響く名作です。
私も何度も読み直して、そのたびに違う気づきを得ています。
この機会にぜひ手に取って読んでみてください!

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