この記事では戦争恋愛小説『あの花が咲く丘で、また君と出会えたら。』について、
- 「ひどい」「つまらない」と言われるのはどうして?
- 読書感想文用おすすめポイント(印象に残ったシーン・名言など)
をお伝えしていきます。
私は読んでみて「主人公の言動がひどい」と感じたため、正直酷評寄りなのですが……
一方で読書感想文の題材にされているというのも納得でした。
泣ける手紙や逃げた人の描写など、感想が書きやすいタイトルだと思います!!
目次
『あの花』をひどい・面白くないと感じた理由

『あの花~』をネット検索すると、第2検索ワードに「ひどい」「つまらない」「面白くない」というワードが出てきます。
そして私個人としても、似たようなことを想いました。
主人公の行動が…!共感できない……!!
「それは言っちゃダメなんじゃないの?」とか、「えぇ……そんな考えになるの??」などと思ってしまうのです。
「特攻隊など自殺」と本人に言う主人公

その最たる行動は、特攻の意思を固めた兵士本人たちに
「自分から死にに行くなんて馬鹿」「ただの自殺」と言い放ったこと。
後世で生きる人たちが「戦争なんて二度とやらないほうが良い」と思うのは勝手ですが、
それを
- 長い時間をかけて覚悟を決めた
- 既に拒否権のない人たちに対し
- 出会って一か月もたっていない他人が
言ってしまう……
自分が言われたら「放っておいてくれ!」と怒ってしまいそうです。
確かにこの時点で日本が負ける未来は共通認識でした。
しかしそれでも『特攻』という命を犠牲にした作戦が、敵の胸を打つことも無いとは言い切れません。
何より、死が決まっている人間に対して「その死は無意味」と断言するのは……
いたずらに傷つける可能性のある「ひどい」行動だなと思ってしまいました。
生まれ変わりハッピーエンドは必要か?

そしてもう1つ微妙な気持ちになったのが、「彰の生まれ変わりが現れる」というご都合的な結末です。
南の空に飛び立つ彰と精一杯の別れを飾ったのに、
現世で初めて会った男の子を「彰だ」などと言い出して興ざめでした。
このあたりは個人の好みとも言えますが……読んで判断してみてください。
読書感想文におすすめのポイント

ここまで酷評を述べてきましたが、読書感想文で評価をもらいたいなら、上記のようなことを書くのはお勧めしません。(作品批判っぽいので)
「泣ける」「感動した」「怖かった」など、素直な感想が無難です。
以下、読書感想文にオススメな印象深いシーンと名言、それに対する感想をまとめています。
彰からの「手紙」について

本作一の泣けるポイントと言ってよい、彰からの『手紙』。
70年後の現代でやっと読むことができた、愛の手紙です。
死を目前にして、ようやく本当の想いを伝えた彰。
「なぜ会える時に伝えなかったのか?」は考えどころです。
- 伝えてフラれる可能性を考え、「死ぬまで一緒にいたい」という感情を優先した
- 死が決まっている中で百合の心を縛りたくなかった
- それでも「遺書」の形で伝えたのは、「生き抜いてくれ」という強い感情を伝えたかった
など。
逃げた人「板倉」について

印象に残ったシーンとして、逃げた特攻隊員「板倉」について書くのもおすすめです。
- 17歳で特攻を半強制され、
- 仲間たちの前では意義を唱えなかったけれど、
- 出撃日を前に「死にたくない」と逃げ出した……
この行為が、今まで仲良くやってきた仲間や、「特攻隊員だから」と料理を大盤振る舞いしてくれたツルさんへの裏切り行為なのは事実です。
しかし、「生存本能は、生来人間に備わっているもの。
当たり前の感情を口にすることに、真っ青になるほどの勇気が必要……
この状況が何より怖いと思います。
「遠いこと」としてピンとこない戦争ですが、
板倉に普通のことを言い淀ませた「集団の同調圧力」「刷り込み」の恐ろしさは少しわかるのではないでしょうか?
一人一人が健全に思考して行動できる世界。
そんな世界が望ましいと、心から思いました。
空襲の恐ろしさについて

もし、自分が空襲にあって逃げ惑う体験をしたらどうなるか?
何を考えどう行動するかを考えてみるのもアリです。
高市早苗も引用した『名言』

高市早苗総理は、2024年の総裁選で「あの花」の名言を引用しました。
引用は映画版のセリフのため言い回しは異なりますが、原作では次の一節にあたるでしょう。
ここが、彼らの守ろうとした世界だ。
これが、彼らが自らの命を犠牲にしてまで叶えようとした平和だ。
過去に命をかけて、日本を守ろうとした存在がいたこと。
戦争を経て、現在の平和が築かれていることを忘れてはいけない……
平和な時代しか知らない私たちにとって、その大切さを実感するのは簡単ではありません。
しかし『あの花』のような作品を読むことが、今どれほど恵まれた環境に生きているのかを考えるきっかけになります。
今を生きる私たちは、この平和を当たり前と思わず、大切にしていかなければならない――
そう感じさせられる名言でした。
まとめ|『あの花』は考える材料も多い作品
『あの花』の結末の先を知りたい方は、続編も続けて読むのがおすすめですよ!▼


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