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イクサガミ|陸乾(りくけん)をネタバレ解説!強者を求める清国武人

イクサガミ|陸乾(りくけん)をネタバレ解説!強者を求める清国武人 小説・実用書

イクサガミ登場キャラクター『陸乾』。(読み方:りくけん。中国語読みでルーチェン)

愁二郎に「参加者の中でも十本の指に入る」と言わしめた、清国からの参加者です。

この記事では陸乾を解説。

  • どのような人物なの?強さは?
  • 蠱毒に参加した理由は?
  • 最後はどうなる

についてまとめています。

陸乾とはどんな人物?

武経イメージイラスト

陸乾りくけん清国(中国)随一の天才武人です。

十歳のとき、武経ぶけい(武官登用試験)を史上最年少で首席合格。
京八旗けいはっき(清国精鋭部隊)に配属されました。

しかし十八歳で師の林豹りんひょうすら超えてしまい、国内に敵がいなくなった悲しみで号泣した陸乾。

強者を求めて台湾の戦乱に身を投じたこともありましたが満たされず……その後日本へ潜入しました。

そこで始まったのが『蠱毒』。

天龍寺や島田宿しまだやどでは楽しそうに参加者たちと戦闘した陸乾。

戦いを純粋な歓びとし、強者との死闘を生きる意味とする武人です。

プロフィール

清国江蘇省の地図

陸乾のプロフィールを簡単にまとめました。

項目内容
名前陸乾りくけん/本名:陸叙光りくじょこう
出身清国・江蘇省こうそしょう 江寧府こうねいふ
生年道光30年(1850年)生まれ
家柄下級武官の家系。
陸遜(三国志に登場する呉の名将)の一族の傍流ぼうりゅう(本家から枝分かれした家)
幼少期の特徴武芸の天才。5歳から修行し、9歳で武芸師範を倒す。
主な才能徒手格闘としゅかくとうこぶし)、槍術そうじゅつ、剣術、体術、発勁はっけいなど武術全般に卓越。
※……発勁体の内部に衝撃を送り込む中国武術の技
配属京八旗正紅旗けいはっきせいこうきに所属。

経歴まとめ

陸の龍 イメージ

陸乾が蠱毒に参加するまでの経歴です。

時期・年齢出来事・経歴
0歳
(1850年)
江蘇省・江寧府の下級武官の家に生まれる。
5歳武芸の修行を開始。天賦の才が現れ始める。
6歳弓術で兄を凌ぐ。
7歳剣術で父に勝つ。
8歳馬術を完全に操れるようになる。
9歳地元の武芸師範を倒す。周囲から「陸の龍」と呼ばれ始める。
9歳(前試験)武経(武科挙)の前試験に容易に合格。
10歳
(1860年前後)
武経に史上最年少で首席合格。
武官に任官し、順天府じゅんてんふ(北京周辺)へ移住。
正紅隊せいこうたいへ配属。
10〜18歳京八旗で修行。
林豹りんひょうとの戦いを通じ武を極める。鍛錬の日々を送る。
18歳師である林豹を初めて倒し、京八旗で「誰も勝てない存在」となる。
虚無と喪失感に涙。
19歳京八旗の武術師範に選出される(清国史上最年少の快挙)。
後進指導を行うが退屈を覚え始める。
19〜22歳清国内の反乱鎮圧や戦争に参加するも、銃撃中心の戦いに魅力を感じず心が乾く。
22歳頃
(1872年前後)
台湾への潜入任務を拝命。
原住民との戦闘・日本軍の動向調査を経験。
強者を求める心がさらに強くなる。
1877年
(蠱毒前年)
日本潜入を自ら志願。
清国の貿易商に偽装し神戸へ渡航。
日本の各地(大阪・京都・広島)を巡り、強者を探す。

秋二郎たちと共闘(VS眠)

島田宿の屋根

陸乾は戦闘好きではありますが、武官として働いていただけあり、状況によって協力関係が結べる人物です。

愁二郎&彩八&カムイコチャと共闘する展開となったのが、4/7個目の関所である島田宿。

夜、島田宿一帯に眠(ミフティ)という参加者が毒を撒いたことが始まりでした。

外では参加者同士が鉢合わせし、乱闘が発生。
既に実力者ばかりになった中、圧倒的な実力で生き残ったのが陸乾でした。

さらに陸乾は、人数が減ったところで「先に毒を撒いている眠を討伐すべき」と提案。
愁二郎にも協力の姿勢を示し、状況判断に優れた一面が際立ちます。

『眠』は人間離れした強さを持つ女でした。

しかし陸乾は愁二郎が提案した演技を見事にこなし、協力しての討伐が成功。
他にも眠への通訳を担当するなど、陸乾にしかできない役どころをこなしています。

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この後、愁二郎とも戦いたがっていた陸乾。しかし忙しそうな愁二郎を見て「またの機会に」と引きさがってくれました

戦闘好きで飄々とした態度を見せながらも、判断は常に冷静——。
それが陸乾という武人です。

天明刀弥との最終決戦

陸乾のシルエット

参加者としての戦闘力は十本の指に入る陸乾。
島田宿の戦い後天明刀弥に敗れたことで、「残り9人」には入れませんでした。

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シンプルに鉢合わせした武人二人。

木札を奪い合う戦闘が始まり、陸乾は自分と同等の怪物と戦えることに心躍らせます。

陸乾のこぶしと体術に、二刀と異常な身体能力で応じる天明。

必殺の発勁にすら天明は耐え、速度も重さも戦いの最中に進化させていく……

陸乾は天明の名を聞いて満足し、最後まで全力を振り絞りました。

二人の戦いの描写はここで終わっています。

ですがこの後、陸乾の技を取り入れて戦う天明が登場。
陸乾がこの戦いで死亡したことが察せられます。

しかし「強者を求めて」各地をさまよい歩いた陸乾。
最たる願いがこれ以上ないほど叶えられた、望み通りの最後になりました。

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