SF小説『プロジェクト・ヘイル・メアリー』上下巻。
2026年3月に映画化され、レビューサイトでもかなり評価が高く、「傑作」という評判も多い作品です。
しかし結論から言うと、私は読み切るのがかなりきつかったです。
私自身は普段SF小説をほとんど読みません。
それでもこの作品を読んだ理由は、
「普段SFを読まない人でも面白い!読んでよかった!」
というレビューを見たからなんですが……
これは嘘です。
全く宇宙科学に興味ない人間が読んで、楽しい内容ではありません。
私はKindleで上下巻をまとめて2,970円を支払ってしまったので、意地で読み切っただけです。
この記事では、途中で何度も挫折しかけた理由と、
それでも最後まで読み切った感想を書いていきます。
この辺から面白くなった!というのも書きますので、現在進行形で読んでいる方の参考になれば嬉しいです。
目次
(小説)プロジェクト・ヘイル・メアリーの基本情報

まずは作品の基本情報です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | プロジェクト・ヘイル・メアリー |
| 原題 | Project Hail Mary |
| 著者 | アンディ・ウィアー |
| 翻訳 | 小野田和子 |
| 出版社 | 早川書房 |
| ジャンル | SF小説 |
| 出版 | 2021年 |
本のボリューム(何ページ・読む時間)

そして上下巻合わせた書籍のボリュームはこんな感じです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 巻数 | 上下巻 |
| ページ数 | 734ページ(kindle) |
| 章数 | 30章 |
| 文字数 | 不明 |
| 購入金額 | 2,970円(上下巻合計) |
| 読む時間の目安 | kindle読みあげ機能(1倍)で 上巻:11時間14分 下巻:10時間41分 |
| 読了時間(私) | 6日 (挫折して放置した5か月は省く) |
ページ数としてはかなり長めの小説です。
長編SFという感じのボリュームになっています。
購入理由:SFは読まないけど傑作レビューに釣られた

ここからはプロジェクト・ヘイル・メアリー読了体験談です。
私は普段、日本の小説ばかり読んでいます。
翻訳された海外小説は最近ですと、カズオイシグロ↓くらい。
SF作品はほとんど読んだことがありません。
それでもこの小説を買った理由は、
「SFを普段読まない人でも楽しめる」
「これは本当に面白い」
「傑作」
という評価やレビューが多く、Amazonのランキング上位だったからです。
「そこまで評判なら読んでみよう」
そう思って上下巻をKindleでまとめて購入しました。
上巻30%で一度挫折

読み始めてすぐに思いました。
「全然理解できてないぞ…?」
主人公は宇宙船の中でさまざまな実験をしています。
しかし
- 何をしているのか
- なぜその実験をしているのか
- その結果が何を意味するのか
このあたりが非常に分かりづらい。
SF・科学に慣れている人なら問題ないのかもしれませんが、
宇宙の話にあまり興味がない私には、好奇心がくすぐられないという意味でかなり厳しい内容でした。
結果、
上巻の30%くらいで一度挫折。
そのまま本を閉じて約5か月放置しました。
映画化が近いので無理やり再開

その後、この小説が映画化されるというのを偶然知り
「せっかく上下巻買ったんだし、映画開始までに読んで記事書こう」
と、続きを読むことにしました。
ただ普通に読むと全然進まない。
そこで
Kindleの読み上げ機能
をかなり使いました。
他の作業…洗濯などの家事をしながらでも、とにかく無理やり読み進めようという魂胆です。
さらに理解できない部分は、
ChatGPTに
「中学生にもわかるように説明して」
と頼みながら読み進めました。ちょっと恥ずかしい話ですが……
つまり
- Kindle読み上げ
- ChatGPT解説
この2つを使ってなんとか読み進めた形です。
正直な感想:つまらない。けど結末で泣かされた

結論から言うと、
トータルではつまらないと思います。
特に疑問なのが
「SFを読まない人でも楽しめる」
というレビューです。
宇宙の話に興味がない人や、SFに慣れていない人が読むと
- 主人公が何をしているのか理解しきれない
- 科学用語が難しい
追加で
- 翻訳小説ならではのストレスを感じる
……こうなりやすいと思います。
(特に最後については、後で詳しく解説します)
私自身、途中は
理解を諦めて読んだ部分もかなりありました。
しかしそれでも、最終章ではなぜか泣かされました。
この物語、終わり方は最高!!なのです。
しかしそれは最終章30章の話。
前の29章がなかなかつらかったので、買うことを勧めるわけではありません。
翻訳ストレス:ひらがなとカタカナが多い

挫折した一番の原因は、私の科学・宇宙知識の無さだと思うのですが、
これが日本人が書いた小説なら、ここまでではなかったと思うのです。
気になったのが翻訳です。
ひらがなとカタカナが多い。
これがダメでした。
- カタカナ言葉の意味を瞬時に理解できない
- ひらがなで書かれ過ぎており、ストレスを感じる
例をあげましょう。
カタカナの意味が理解できない

コンスタントに一・五Gで加速しているとこうなる
ここで、コンスタントの意味が分からずに一旦止まります。
「継続的に1.5Gで~」と書いてくれれば……
と思っちゃいますね。
私が馬鹿なだけなのかもしれませんが、しかし専門用語だけで頭を使うのです。
「レファレンスマニュアル」「ディレクトリ」
ウィンチをアンカー・プレートにフックで引っかける。ウインチのケーシングもキセノナイトだから、
こういう文が、読む気になれないのです。
だから私はChatGPTに、
巻き上げ機を固定用の金属板にフックで引っかける。巻き上げ機の外装もキセノナイト製だから、
こういう翻訳をしてもらいつつ、読みきりました。
ひらがなストレス

そしてこれはイラっとした要素なのですが
ひらがなが多すぎる。
「きみ」「ぼく」「ぜんぶ」「穴をふさぎ」「たしかに」「たどっている」「きょう」「いっしょに」「ほんとうに」「辛らつ」「ちがう」
他にも
彼女は、あるかなきかにうなずいた
なんて表現が出てきますが
「あるかなきか」は検索すると、古語辞典が上位に出てきます。
「微かにうなずいた」でいいのでは?
「ストレスなく素早く理解」からは遠い翻訳だったかなと思います。
物語の面白いところ(どこから面白くなる?)

ここまで酷評が続きましたが、
「ちょっと面白くなってきた!」という展開もいくつかありました。
それがどのあたりで来るのか?どのような展開なのかも、簡単に説明しておきます。
| 面白いポイント | どのあたり? |
|---|---|
| 異星生命体との交流 | 上巻の半分くらい~ |
| 地球がどれくらいピンチに陥っているかわかる | 上巻の90%部分 |
| 主人公がヘイル・メアリー号 (宇宙船)に乗ることになった経緯 (けっこう衝撃!) | 下巻の60%の箇所 |
特に異星生命体との交流は、この作品の大きな魅力だと思います。
ただし、その後も
- 科学説明
- 実験描写
が多く続くので、
SFに慣れていないとやはり読みにくいと感じる可能性はあります。
急に面白くなる最終章

そして個人的には、
最後急に面白くなったな、と感じました。
正確には
最終章とその少し前。
主人公がたどる結末は既に当初の予定から変更になっていたので、油断していました。
- 予想外
- 今までのもやもやを払拭してくれる
- こういう展開大好き…!
というような。
ここは確かに
「最後まで読んでよかった~~~」
と思いました。
プロジェクト・ヘイル・メアリーはおすすめ?

ただ、繰り返しになりますが……
この小説は上下巻で約30章あります。
その中で明確に面白いと感じたのは最後だけ。
つまり、ほとんどの時間は「読み切らなきゃ」と思いながら読んでいました。
この小説はレビューでも評判が高く、傑作と言われることも多い作品ですが……
人を選ぶと思います。
| 向かない人 | 理由 |
|---|---|
| SFを読まない人 | 内容が理解しづらい |
| 宇宙に興味がない人 | 序盤がかなり退屈 |
購入を考えているなら、一度試し読みで検討してみるのが良いと思います。
それでも迷う場合、kindleで買うのがおすすめです。
自動読み上げ機能は素晴らしいですよ!


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