『鍵のかかった部屋』シリーズに登場する、防犯コンサルタントの榎本径。
結論からいうと、榎本径は表向きこそ防犯コンサルタントですが、裏では泥棒として活動している人物です。原作では窃盗・不法侵入の描写もはっきり出てきます。
この記事では原作小説をもとに、以下の
- 榎本径の正体と泥棒技術
- 榎本の過去は?
- 青砥純子との関係
※以下、『防犯探偵・榎本』シリーズ全てのネタバレを含みます。
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『鍵のかかった部屋』榎本径の正体は?

榎本径の表向きの職業は、「F&Fセキュリティ・ショップ」という店を営む防犯コンサルタントです。
しかしこの店は「非合法な収入を資金洗浄するために始めたような店」だと明かされています。
「非合法な収入」とは泥棒で得たお金のこと。
つまり榎本は「防犯コンサルタント」と「泥棒」の、二足の草鞋を履いている人物なのです。
ただ、榎本は「足を洗う未来も考えている」点には注意したいところです。
物語が始まった時点で榎本の収入は、表の収入(防犯コンサルタント&セキュリティショップの収入)の割合が大きくなってきており、
榎本本人も「店からの収入だけでも食べていける用、収支の改善を図るべきだろう」
と考えています。
原作の榎本径の泥棒描写
榎本が泥棒であることを示す描写は、一つや二つではありません。
シリーズを読み進めると、むしろ「隠す気があるのだろうか」と思うほど怪しい行動が次々に出てきます。
ピッキングや合鍵作りの技術

榎本は鍵の知識が豊富なだけでなく、実際に不正解錠する技術も持っています。
- 1作目『硝子のハンマー』では、強化プラスチック製の板でその場で合鍵を作り、わずか数分で屋上のドアを開けている
- 別の場面では、警備員室に入った際にこっそりマスターキーの型を取り、複製までしている
- 3作目『鍵のかかった部屋』でも、売店の人が目を離した隙に鍵を不正解錠している
防犯の専門家だから鍵に詳しい、という範囲を明らかに超えています。
暗証番号を盗み見る

『硝子のハンマー』では、エレベーターの階数ボタンにごくわずかな粉を付着させています。
粉が乱れたボタンと、対象の腕の動きから暗証番号を推測するのです。
粉の量は、普通に見たり触ったりしただけでは細工に気づけないほど。
バレずに侵入することに、相当手慣れています。
身体を鍛えている

榎本は泥棒として侵入するために、フリークライミングで身体能力を鍛えています。
天井の点検口へ軽々と身体を引き上げたり、屋上から鉄骨を使って降りたりする場面も。
留守宅に勝手に入っている

2巻『狐火の家』では、青砥が榎本に電話すると、
榎本は「家の人が不在のよその家」にいると答えます。
青砥は、追及すると面倒なことになりそうなので深く聞きませんが、
裏のお仕事中だったことをほぼ自白しているようなものです。
泥棒仲間まで登場

榎本には、会田という古い友人がいます。
会田は一度捕まって刑務所に入っていた鍵開け職人で、
つまり榎本の泥棒仲間です。
同じ泥棒として、榎本も会田の技術にはリスペクトがあるようです。
ダイヤモンドを盗む描写

『硝子のハンマー』では、犯人が盗んだ6億円分のダイヤモンド619個のうち、
榎本が24個を盗み、ホワイトジルコンとすり替えました。当然、犯人宅への不法侵入です。
そのあと榎本は「今、かなり懐が暖かい」と言って、いけしゃあしゃあと青砥を食事に誘います。
約2300万円分を盗んだのですから、懐が暖かいのも当然ですね。
榎本の過去は?

原作では、榎本がいつ、なぜ泥棒になったのかは明らかになっていません。
ただ、泥棒の天敵であるはずの刑事・鴻野(こうの)刑事とも旧知の仲だとか。
鴻野は榎本が泥棒であることを知りながら捜査協力を求めています。
青砥はそんな二人を見て、「警察に捜査協力して貸しを作ることで、多少お目こぼししてもらっているのでは?」と疑っています。
ここからは私の予想ですが、鴻野が榎本に一定の信頼を置いているのは、
榎本が「殺人への強い嫌悪感」を持っているからではないでしょうか?
「盗みはしても、人を傷つけたり殺したりはしない」という一線を、榎本は過去から現在まで、強く意識してきたようです。
榎本径と青砥純子の関係は?恋愛はある?

榎本径と青砥純子は恋愛関係になるのか?
青砥純子とは?
榎本と一緒に密室殺人を解決していく弁護士。
※一緒に→たまたま一緒になることもあるが、青砥からヘルプを求めることが多い印象
長いまつげに知的で清楚な雰囲気の美人だが、依頼人のためならとことん戦う芯の強さも持っている。
結論から言うと、今のところ二人が恋人になる展開はありません。
1巻の『硝子のハンマー』では榎本が純子を食事に誘っていて、「このまま押されて付き合う未来もあるのでは…?」と思わされるのですが……
2巻以降は恋愛っぽい話がほとんど出てきません。
青砥はシリーズが進むにつれてコミカルな役回りが増え、珍推理を披露しては榎本にバッサリ否定されるのがお約束に。
榎本の好みである「手が届きそうにない、知的で勝ち気な女性」からは少し遠ざかり……
現在「男女」というより、密室事件に挑む凸凹コンビという印象が強くなっています。
とはいえ、『防犯探偵・榎本』シリーズはまだ完結していません。この先関係が変化する可能性も残されているので、気長に見守りたいと思います。
まとめ
- 榎本径は、表向きは防犯コンサルタント、裏では泥棒として活動している
- 防犯ショップは資金洗浄のために始めた店だが、いずれ足を洗うことも考えている
- 原作には、ピッキング・暗証番号の盗み見・留守宅への侵入・ダイヤモンドのすり替えなど、泥棒の描写が数多くある
- 泥棒仲間の会田も登場し、榎本が裏社会とつながっていることがわかる
- 榎本の過去(なぜ泥棒になったのか)は原作では明かされていない
- 刑事・鴻野が榎本を頼るのは、榎本が「殺人への強い嫌悪感」を持っているからと考えられる
- 青砥純子とは、1巻で恋愛を匂わせる場面があったものの、現時点で恋人になる展開はない
- 2巻以降の二人は、密室事件に挑む凸凹コンビという関係に落ち着いている
- シリーズは未完結なので、今後二人の関係や榎本の過去が描かれる可能性もある
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