イクサガミのキャラクター『柘植響陣』。
蠱毒開始直後、愁二郎&双葉に同盟を持ち掛けてきた伊賀忍者です。
ところが響陣には、女の為にどうしても金が必要な事情があり……
この記事では柘植響陣を解説。
- どんな人物なの?過去や想い人の事情は?
- 裏切りや最後について(生死は?)
をネタバレ有りでお届けします。
目次
柘植響陣はどんな人物?

まずは響陣とはどのような人物なのか?
ザっと表にまとめてみました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年齢 | 推定27歳 |
| 仕事 | 旧幕府伊賀組の忍び➡「東京日日新聞」の記者 |
| 実力は? | 伊賀者の惣領(伊賀忍者のトップ)音羽源八に見込まれ、例外的に「直弟子」となった伊賀の麒麟児。天賦の才の持ち主。 |
| できること | 諜報・潜入・格闘・言葉の訛りの使い分け等 |
| 蠱毒参加の目的 | 想い人「陽奈」の借金を返済し、その後共に生きること。 |
| 他 | 十代半ばから京や東海道を駆け回り、諸藩の動向調査・闇討ちなど十九回に及ぶ任務をこなした。 故に愁二郎の存在も知っていた。 |
想い人『陽奈』と借金事情

響陣が蠱毒に参加した理由は、想い人『陽奈』の抱えた借金です。
順を追って事情をまとめてみます。
二人は幼馴染

幼いうちに伊賀忍者のトップ・音羽源八の弟子となった響陣。
源八が屋敷で預かっていた「訳ありの女の子」が沢村陽奈だった。
というのも、陽奈の父親「沢村甚三郎」が、黒船密偵という大任務で大失敗。
故に陽忍(表の仕事がある忍者)の恥だと、非難の嵐にさらされていたのだ。
「陽奈もその余波を受けている。だから気にかけてあげて欲しい」
響陣は源八の命令を受けて、陽奈を虐めていたいじめっ子たちを蹴散らした。
そして、陽奈に合わせて上方訛り(関西弁)で喋った。
陽奈は本当はよく喋る女の子だった。
父から借金を背負わされる

任務で帰らぬ人となった師匠・源八の手紙には「陽奈を頼む」と書かれていた。
故に、世間の動乱が落ち着いたら結婚するのだろうと考えていた響陣。
しかし任務から帰ると……陽奈はいなかった。
行方知れずだった陽奈の父・甚三郎が原因だと知り、見つけて問いただした。
すると甚三郎は、陽奈を「売った」と言う。
彰義隊で使う武器代を、身売りで稼がせたと……
彰義隊……江戸城が明け渡されたあとの上野で、旧幕府側の武士たちが結成した武装集団。
陽奈と再会するが…

明治になり、新聞記者になって陽奈を探し続けた響陣。
ようやく吉原で陽奈を見つけ出した。
しかし陽奈は「帰ろう」という言葉に頷かない。
甚三郎の言により彰義隊に加わった陽忍仲間の妻子…彼女たちの分の借金も抱えていたからだ。
あと29人分。借金総額1万円以上(現在の数千万円〜1億円規模)。
踏み倒せばどうなるか分からない。
しかし真面目に働いていては、死んでも返しきれない……
そんな折、最大の借金返済チャンスとなったのが「蠱毒」というわけだった。
響陣が愁二郎を裏切る

しかし響陣はゲーム途中、蠱毒運営に陽奈を人質に取られ……
味方である「愁二郎を討て」という人質交渉を受け入れます。
なぜこのような事態になったのか?
蠱毒運営は参加者たち全員の身辺調査をしていましたが、誰にでも脅しかけているわけではありません。
しかし駅逓局トップである前島密と面識があった愁二郎は運営から目を付けられており、
響陣は愁二郎の仲間として蠱毒運営の本拠に単独で奇襲をかけました。
故に、槐は黒幕の指示を受けて響陣を脅しかけた……というわけです。
響陣VS愁二郎

このような経緯があり始まった、響陣VS愁二郎。
倒したフリでどうにかならないかと考える愁二郎でしたが、周囲を蠱毒運営の元忍者が囲んでおりダメでした。
どうにもならない状況。元々「実力は愁二郎が上」だと察していた響陣は……
「使えば戻れない禁術」である奥義「天之常立神」を発動。
身体能力と感覚が異常に跳ね上がった、人外の速さ・重さの斬撃を愁二郎に叩き込みます。
正気ではない響陣を戻そうと、呼びかけて打撃を与える愁二郎。
そこに「陽奈さんは大丈夫」という双葉の声が響き……
響陣はやっと正気を取り戻しました。
双葉&進次郎の活躍で陽奈奪還

実際に吉原を貸し切って、陽奈を木偏(蠱毒運営側の現場担当)に監視させていた槐。
しかし事情を知った双葉は、外部に助けを求めました。
すぐに動いてくれた駅逓局トップ・前島密。
吉原には進次郎が、陽奈を救出しに行きます。
実際行ってみると、人手不足であまり人数が割かれていなかった陽奈の周辺。
銃撃戦にはなりましたが救出することができ、双葉が電報で報告を受けて響陣に伝えに走った形でした。
響陣の最後は?

双葉へ感謝を繰り返し、愁二郎にも詫びを入れた響陣。
しかし同時に、禁術の反動は迫っていました。
「天之常立神」は一度使ったら死ぬ、そういう技なのです。
仲間割れを望めないと、直接攻撃してきた周囲の運営忍者(木偏)。
響陣は激痛の中で、双葉と愁二郎を逃がして戦いきることを決め……
忍びとしてのライバル関係にある多羅尾譲二(柙)と激突。
さらに槐を巻き添えにしながら……
炸裂弾を使用して、平和な世界で陽奈と暮らす夢を見ながら消えました。
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死後の活躍

蠱毒後半戦で死んだ響陣。
しかし響陣は死の直前、東京日日新聞(勤めている新聞社)に
蠱毒事件の全貌をまとめた記事を届けていたのです。
これを東京日日新聞社が号外として発行。
数時間で回収されたとはいえ、真相究明され蠱毒運営が罰される大事な材料となりました。
そして、賞金を手に入れた双葉により陽奈の借金は返済され……
彼女もまた、東京日日新聞で働いています。
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参考書籍:イクサガミ全4巻(Amazon)

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