『カラダ探し』において最凶の敵である「赤い人」。
歌を歌いながら校舎内を闊歩し、見つけたら残虐に追い回して生徒たちを惨殺する恐怖の存在です。
しかし「赤い人」は自然発生したわけではなく、50年前の凄惨な事件から始まる「呪い」の産物でした。
この記事では
- 赤い人の正体と生まれた経緯
- 小野山家相関図
- 黒くて怖い人の正体
- 他赤い人に関連するエピソード
を解説していきます。
目次
赤い人の正体とは?

赤い人の正体は、
50年前に暴行を受け、遺体をバラバラにされて逢魔高校に埋められた「小野山美子(みこ)」です。
彼女の死を受け入れられず、遺体をかきあつめて父親が(不完全な)黒魔術を行った結果
「赤い人」が生まれました。
赤い人の呪いを解くには黒魔術時に不足していたパーツ「心臓」を見つけて墓に入れてあげることと、
(必須かはわかりませんが)美子が欲しがっていた「赤い服」を墓に入れてあげることが必要です。
ちなみに赤い人(美子)が持っている「うさぎのぬいぐるみ」は、
流産してしまった弟の代わりに「妹」として可愛がっていた「美紗」です。
赤い人を倒せたのかについてはこちら▼
【原作小説】カラダ探しのネタバレあらすじ。完結まで時系列順に解説!
「カラダ探し」は美子の姉「美紀」の呪い

美子には双子の姉「美紀」がおり、彼女も黒魔術の影響で殺されています。
美紀は美子(赤い人)の暴走を抑えるため、逢魔高校で「カラダ探し」という遊びを始めました。
放送室で放送しているのが美紀です。
つまり「カラダ探し」は美紀が作った呪いですが、これは参加者たちにとって重要な安全装置となっています。
「カラダ探しをしている期間は死んでも生き返る」「赤い人は学校から出られない」
このルールが無いと、赤い人は学校外でも追ってきて、一度殺されたら死ぬという無理ゲーに変わってしまいます。
黒くて怖い人の正体

最終夜で出てくる「黒くて怖い人」。
これは美紀が明日香に「追い払って」とお願いした、黒魔術の本体のようなものです。
赤い人の中に入ったり、質の悪い幻覚を見せたり……
これを追い払う方法は「小野山邸にある黒魔術の壺を壊す」です。
最後の最後に明日香が実行しました。
美子が殺された50年前の事件

元凶である「50年前の暴行事件」……これの顛末についても解説していきます。
誕生日に「赤い服」と「白い服」をプレゼントされた美紀と美子。
ところが赤い服のほうを取り合いになり、赤い服を美紀に取られた美子は家を飛び出します。
そして建設途中だった遊び場、逢魔高校に行き……
「山岡雄蔵」に暴行を受け、バラバラにされてしまいます。
そして雄蔵は、この罪を知的障害者だった兄の泰蔵に押し付け、
泰蔵も殺害し、自殺したように見せかけました。
美子の死を知った家族の行動

美子たちの両親は、少し前にお腹の子を流産していました。
そこにバラバラにされた娘……
父親は、娘を生き返らせようとバラバラにされたパーツを探し出し、黒魔術を行いました。
そして呼び出された「黒くて怖い人」。
美子の幽霊はこの「黒くて怖い人」に取り込まれ…「赤い人」が誕生しました。
しかしこの影響で美紀が死に、父親は黒魔術の実験を中途半端な状態でストップ。
放置された呪いは50年間一人歩きして、どんどん酷いものになりました……
小野山家相関図
小野山家と、美子を殺害した山岡雄蔵付近の相関図です。

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もしもの世界で「美紗」が活躍

元の世界では流産していた、美紀&美子の弟。
第三夜の留美子達が迷い込んだ世界では、その弟が流産せずに生まれ、さらにその子供「小野山美紗」が活躍する展開もあります。
美紗というと、美子がうさぎのぬいぐるみにつけていた名前と同じですね。
美紗は美紀の記憶を引継ぎ、赤い人をどうにか止めようと戦って、最後には犠牲になってしまいます。
まとめ
- 赤い人の正体は、50年前に暴行され殺害された小野山美子
- 父親が黒魔術で蘇生を試みた結果、「黒くて怖い人」と融合し赤い人が誕生
- 双子の姉・美紀も犠牲となり、「カラダ探し」という呪いを作って赤い人を校舎内に縛りつけた
- 「カラダ探し」中は死亡しても生き返るが、終了すれば赤い人は外に出てしまう危険がある
- 赤い人を鎮めるには、失われた「心臓」を墓に納める必要がある
- 赤い人が持つうさぎのぬいぐるみ「美紗」は、流産した弟に代わる存在として名付けられた
- 最終夜に登場する「黒くて怖い人」は黒魔術の本体であり、壺を壊すことで消滅する
- 美紗が別世界で生まれるif展開も描かれ、赤い人を止めようと奮闘する
ということでした!
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