イクサガミに登場するキャラクター『槐』。
顔出しで蠱毒のルール説明を行う姿が印象的な、蠱毒運営側のキーパーソンです。
この記事では槐の正体を解説。
- どのような人物なのか?
- どのような経緯で何を想い、蠱毒の運営に携わっているのか?(黒幕との関係)
- 最後はどうなったのか?
ネタバレありで解説していきます。
槐の正体は?

槐の正体は、元甲賀忍者『多羅尾千景』です。
現在は警視局の上から5番目の役職…「権中警視」についており、
警視局のトップ・川路利良の信任を得て蠱毒運営に関わっています。
警視局の階級▼
① 大警視 ←川路利良(蠱毒黒幕)
② 権大警視
③ 大警視補
④ 中警視
⑤ 権中警視 ←槐
蠱毒では、監視役である「木偏」167名のトップとして司令塔を担当。
(槐は千景の木偏としての名前です)
警察組織の持つ「電信」を使って、部下たちに指示をだしたり…
川路の右腕として、出資者たちにゲーム状況の説明をしたりしています。
ちなみに「木偏」には、千景の弟である「多羅尾譲二」も参加しています。
要するに忍びのエリート

難しい語句も多いので、もう少し詳しく解説していきます。
元々旧幕臣組…つまり江戸幕府に取り立てられていた忍びであり、
甲賀組の与力として高い地位にいた千景。
【甲賀組の与力とは?】
甲賀組……忍者の中でも幕府正規採用のエリート集団。甲賀(滋賀県)から選抜された者たちで構成。
甲賀組頭(トップ)
└ 与力(幹部)
└ 同心(部下)
└ 徒(下級)
江戸幕府解体後は明治政府の警保局に取り立てられ、
その後組織統合(合併)があったため、現在は警視局勤めとなります。

時代や風潮が変わっても、変わらずエリートで居続ける槐。
時代の波を上手く泳ぐことを信条とする男です。
取り立ててくれた川路に感謝

警保局と警視局が合併となった時、槐たち幕臣組は苦い想いをしていました。
以前は敵に仕えていたのにもかかわらず、忍者を警保局に採用した明治政府。
しかし「取り立ててくれた」といっても、それは忍びの技術欲しさで……
旧幕臣であるというだけで昇進の道は閉ざされ、給金も低く抑えられ…
それなのに技術だけは提供させられていました。
しかしそこから取り立ててくれたのが川路利良です。
千景だけでなく、不満を持つ旧幕臣組大勢を、蠱毒の『木偏』に採用した川路。
槐は感謝して川路に仕えています。
関連記事:イクサガミ|蠱毒黒幕『川路利良』の目的は?時代背景と最後を解説!
槐の弟・多羅尾譲二とは?

また…千景(槐)と同じく蠱毒主催者側には、千景の腹違いの弟「多羅尾譲二」が参加しています。
蠱毒の最後まで戦闘しない千景と違い、譲二は「甲賀組最強」と言われており……
- 六歳で観術(観察・察知・情報把握の基礎)を修める。
- 八歳で偸盗術(侵入・潜行・奪取)を完全に習得。
- 九歳で格闘術(徒手格闘および短刀術)を会得。
- 十二歳で初任務に就き、暗殺を成功させる。
- 以後、甲賀組の“切り札”として数々の密命を遂行した。
蠱毒では木偏「柙」として、蠱毒参加者・柘植響陣の担当者をしています。
そしてこの響陣も天才的な忍者でした。
だからこそ、「山や屋根の上を飛び回るため、並みの担当者では追いかけられない」という理由で譲二が担当に抜擢されたわけですが……
元々「同年代の天才忍び」として名前を聞いたこともあったのでしょう。
譲二は響陣をライバル視しています。
このように、自我が強めな性格の譲二。
誰かからの命令を嫌っており、命令を出されて従う相手は兄の千景だけです。
槐の生死は?(ネタバレ折りたたみ)

千景(槐)&譲二が最後どうなるのか?についても解説していきます。
蠱毒参加者が9人まで絞られた後半戦。
千景と譲二はそこで、響陣に殺されます。
正確に言えば、響陣は譲二を殺した後、千景を巻き込んで自殺した……
という感じです。
発端は千景が響陣を脅したことでした。
蠱毒主催の本拠地を掴み、単独で奇襲してきた響陣に対し……
千景が響陣の恋人を人質に取って脅したのです。
「愁二郎(仲間)を殺せば女を開放する」
ところが響陣の恋人は奪還され……
この時点で近く死ぬことが決まっていた響陣は、周囲で見張っていた譲二と戦闘し、勝利します。(譲二死亡)
この様子を見ていた千景はうろたえましたが……
逃がさない響陣。
千景は響陣に襟を掴まれ、自身に炸裂弾を打ち付けた響陣の巻き添えとなり、果てました。
自業自得、身から出た錆…そのような言葉が合う、報復されての最後となりました。
まとめ

- 槐(エンジュ)の正体は、元甲賀忍者「多羅尾千景」。
- 現在は警視局の「権中警視」で、川路利良の右腕として蠱毒運営を担当。
- 蠱毒では監視役「木偏」167名のトップ。電信による統制を担う。
- 幕末から明治への組織変化の中でも常に上位に残ったエリート忍者。
- 旧幕臣組は冷遇されていたが、川路が千景らを重用したことで忠誠を抱く。
- 弟・多羅尾譲二は甲賀組最強の天才忍者で、木偏として響陣を担当。
ということでした。
他のキャラクター解説も書いているので、是非参考にしてください▼
参考書籍:イクサガミ全4巻(Amazon)

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